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「つけ麺(300g)」@麺哲支店 麺野郎の写真こちらの<麺野郎>・・・夜だけの営業時間が障壁で、
名の如く「昼飯専門」の私は一生無理?と半ば諦めていました。が!、
昨年末に近隣の味噌らーめん みつか坊主 大阪空港本店へ家族で伺った際、
おのずと帰り道にこの店の前を通る事になるのですが、なんと、
14:30頃、営業中。帰って直ぐ翌日には電話確認していた。
その時、「09年、年始から土日の昼営業をするかどうかは未定・・」と
聞いていた為、早速この日電話確認。12:00~営業開始との事。
嬉し過ぎます!!出かけついでとはいえ、わざわざ訪問させて頂きます。


 13:00入店。ふふふ・・・おおきに。やはり混んでません。先客約10名。6割程度の埋まりです。
恐らく、一部の方しかこの土日の昼営業を知らないのでしょう。店内の張り紙にも堂々と21:00~と書いてますし。
そんな営業時間中ですから、家族連れや近所の常連、厨房内を凝視する「好きそう」な方等、バラエティー豊か。

 注文は当然つけ麺。300gのノーマルでいきます。¥900-は高いとは思うモノの、「麺哲ブランド」で納得。
この店は「つけ麺専門」と思ってましたが、メニューを見ると、醤油・塩・鶏塩等、限定モノも含めて
ラーメン類も取り揃えてあります。これは悩ましいというより、嬉しい限りですね。
この昼時、厨房内はあの店主さん含めて4名で営業中。確かに、店主さん・・・この時もネタケース前が定位置。
 
 店内には「つけ麺のお勧め食べ方」みたいな張り紙があります。結構順序が多く、(5~7位あったと思います)
「おいおい、難しいんやな」と思いつつ、手順3位迄はやってみようと思った。この手の「おしつけ」・・・
私は結構好きですよ。誇りある自家製麺に対する自信では無く、「過信」との意見も時折目にしますが、
「言うだけのモノ」を提供して頂けるのであれば、私は素直に有難く「おしつけ」られて見ます。
平ザルでの湯きりの巧さを見ながら、約15分程待って到着したその麺・つけダレは・・・・

 テカテカと光沢を放つ麺はビジュアルからあの「多加水の食感」と「小麦感」を伝え、
     情報通りながら、予想以上の「白湯」感持つつけダレからは、
          キリっと締まる「塩」の香りに鶏の旨匂いと節の和香りをカラませ、


    決して派手では無いながらも、既に「旨いオーラ」・・というより「貫禄」充分。


 そのビジュアル、その香りだけで「80点は軽いな。」と私は思った。(ただの拙い自己の経験上ですが)
色々な時間的都合、気持ちの問題等で豊中 麺哲に未訪な無知な私・・・。ワクワクしちゃいますよ。
 もう、随分以前に「麺主導」「塩」で大阪のラーメン界を席巻した豊中 麺哲・・・。
その「麺」にこだわるコンセプトは、「ラーメン」よりも「つけ麺」の方が存分に発揮出来るのでは?と一人想った。


 
=== 麺 ===<素材からコダワル中太の弱緩ウェーブ麺。>

 多加水とクオリティーが一目で判る「テカり」が初見印象。そして、想像していたよりも「ワイルド」な感。
一人で「貴公子」な麺を妄想してましたが、「白く綺麗な」と言うよりも、「素朴な薄茶色」。
ややタレ気味エッジのボディは不規則にネジレる為、「スっ」というより「グワっ」と持ち上がり、
そのネジれる断面が多く表現される菱形との形容に成っている様子。
太さ自体「中太」であり、「極太」では無い為オーソドックスに映るが、前述の不規則ネジレが静かに「質」を語る。

 「お勧め食べ方」にある通り、麺のみを最初に1度だけ2・3本頂く・・・
「仄かに香る小麦感とサッパリとしたこれ又仄かな甘味」感じる味覚面が素晴らしいながら、
その「グチモチ」した密度高い噛み味に夢中で噛み込んでしまう。やはり「真空製麺」の成せる技なのでしょうか?。
確かに、その「お勧め食べ方」でこの麺のクオリティーがハッキリと認識出来ます。その後2回程続けてしまった程。


      良い水・良い小麦・良い練り・良い湯掻き・良い締め が直感的に連想される。


 「言うよネ~~」・・・じゃなく、「言うだけの事はあるネ」と説得力ある。
「食感」、「風味」等、全てに於いて「派手さ」は無いが、「輝き」よりも「堅実」な良い麺の見本と評したい。

  


===つけダレ===<地鶏白湯で濁り持つ醤油色。「塩辛さ」が鍵>

 色目からは、確実に「醤油」なのだが、一飲すれば「塩」を感じる。正直、「塩辛い」と感じた程。
これは、「お勧め食べ方」に「先ずタレ一口含む」とあったから・・・。一口でそう思った。麺を漬けても感じる。
ただ、私が既に洗脳されているのか、「塩辛い」のは確かながら、「カド」が無いといいますか・・・、
「無理!」と縁を切る様な「塩辛さ」では無いと感じる不思議さ。塩辛さが「直ぐ消える」ような・・・。

 しかし、その「塩辛さ」が去った後、「地鶏の深い旨味」が訪れる。この旨味が素晴らしい。
最近増えた、「多さ」を武器にした「鶏の濃厚旨味」では無い、この程度の「白さ」でこの旨味が。
「肉質」では無く、「出汁味」で鶏のクオリティーすらイメージ出来ます。

 
  「地鶏濃さ」ベース上に「塩濃い醤油」が乗り、ヌケるサッパリとした「鰹」感じる魚介感。

 その中には僅かに「酸味」を感じ、「スパイス辛」もほんの僅かに感じる。
シンプルとすら感じる、「地鶏+鰹」を前面に出す旨味は、幾多有る「数十種類の魚介」では成し得ない風味が立つ。
「素晴らしいです。」サッパリと動物旨味が同居しながら「らしい重さ」も備える、本当に「綺麗な濃さ」。
この丁寧に取られた上質なシンプル出汁と、多くを入れない調味料で「麺の旨さ」を引き立てるのか・・・・・。



===具材類===<鶏3個位・叉焼1枚・メンマ・九条ネギ・ミツバ(?)>

 叉焼は確か「赤身」勝ちな薄目の物一枚。取り立てて食感等に感動は無いが、「良い肉」を感じる。
そして、肉片の様に幾つかの部位が投入される「地鶏」・・・これは賛否分かれるのでは?と思った。
何故か?・・・・「固い」から・・・・。
そもそも私は、「地鶏」類は肉質が固めなモノが多いと認識している上、これにシッカリした歯応え感じ、

     これ又、噛み込みで「旨味」がジュワジュワと出て来る。こんな鶏肉滅多無いです。
 
 安直な「柔らかさ」に逃げない、「旨味重視」の信念に唸らされるも、「固い=イヤ」な人には向かないと思う。
メンマは正直、底に沈んでいて気付かない事と、「麺」「鶏肉」を夢中になって食した故、気付かず、
最後のスープ割りで頂いた程・・・「コリコリ」とした食感重視に思え、箸休めに食べたかったと後悔。



===コンビネーション===<有機連鎖による旨味増幅を感じるか?>

 この直前のpoly-heteroさんのレビュー内に
>「麺が有すほのかな甘みとつけ汁の糖分が「有機連鎖」を生じさせ、甘みが増幅している。」

 とある。(引用失礼しました。)この「有機連鎖??」という言葉をインプットの上での感想を。

 結論から言うと、確かに、私は「感じました。」
一発目、7分漬け位で「ズルブボっ!」とつけダレ椀を口元に導き一気に吸い込む・・・。
その不規則ネジレと緩いウェーブが唇と舌を震わせ、楽しい。「暴れ」迄行かず丁度口内に収まり噛み込む・・・。


 つけダレ単体で当初感じた「塩辛さ」は直ぐに感じるも、1~2度の噛み込みでそれは消え、
3~4度目辺りから地鶏の「旨味」が増幅し始めた。魚介感ヌケる頃、その「旨味」が「甘味」へと変貌して行く。
タレで感じる旨味から、麺の発する小麦感じる素朴な甘味へバトンタッチする様。確かに「香り」も増幅する。

 「成る程・・・」ガッチリ系のこの麺、直ぐに飲み込めない筈。しばし噛み込み、この「有機連鎖」と呼ばれる
「甘旨味」がなければ、「あまり・・・」だろう。駄な「剛麺+タレ」でこれまで何度か感じた。
兎に角、


  「塩辛さ」→「旨味」→「甘味」→「旨甘味」へと変貌を遂げる味に、「スペシャル」以上を感じた。

 この一杯以外でも当然、感じた事はあるが、これは「判り易い」。シンプルながらかなりの「気遣い」で
成立させた「出汁類」と、同じく「麺」が巧みに絡み合う。確かに素晴らしいですな。これは。
こうなると、手は止まらない・・・「全漬け」でつけダレの旨味出汁感を、「3分漬け」位で麺の小麦感を・・・
かなり満腹になりながらも一気に食してしまった。

 
 最後のスープ割り・・・別に提供され、自分で注ぎ込むその出汁は「鶏白湯+鰹」。
当然、他にも入っているが、私には「鶏」と「鰹」が最前面に感じる。同伴者への分けを気にして、少々
「塩辛め」になっているにも関わらず、途中「ごちそうさま」と思いながら再開・・・気付けば「全飲」していた。
シンプルな「鶏塩」感に更に「鶏鰹」がプラスされ、「旨いです。」としか言い様が無い。



===総 評===<この巧い「つけ麺」、賛否割れる筈>

 久しぶりに「材料」から神経を使われた素晴らしい一杯だった・・・。私には「地鶏」の旨味が最も印象深い。
これを知れば、他の「濃厚鶏白湯」が「ただの安物鶏ガラを沢山使っただけでしょ?」と馬鹿にする程危険だった。
これら出汁の旨味、麺共に「どや凄いやろ!」とお下品に自慢する事無く、極めてハイレベルな調整を感じる。
こうなると、やや「塩辛さ」を感じつつも、完全にそのツープラトン攻撃にヤラれました。「堪らん」程に。

  
   噛み込んで甘味発揮する「麺」

       噛み込んで旨味発揮する「地鶏肉」

          一発目に「塩分」で口内を整えられた後に訪れる出汁の旨味が甘味へと変貌・・・

   全てが計算されたモノであれば「凄い」と言えるでしょう。確実に「好き者」の琴線をクスグリます。
  
 しかしながら、私個人は「非常に気に入った。幸福を感じる」これまでで最高と言える点数を与える事に
何のタメライも無いながら、数々のつけ麺を食べた同伴者によれば、
「塩辛過ぎる」「鶏肉固すぎ」・・・「麺、良かったやろ?」には「まあいいけど・・・」とのコメントが有り、
やはり「好みに左右され易い」味と解釈出来るかも。ある程度の「好き者」に抜群の威力があるが、
この手を得意にしない傾向の人には「・・・・」かも知れないと思う。因みに私も得意では無いと思っていましたが。

       やはり豊中 麺哲の「つけ麺」はマイウェイを突っ走っていました・・・。


もう少しの「塩辛さ」を引いてくれれば、更に点数を上げてもこれです。
「濃厚動物・魚介」といった類のモノとは又違う、良い素材からシンプル且つ丁寧に取り出した旨味を是非一度・・・
と思ってやみません。

ご馳走様でした!








余談:この日家族で訪れ、この時、主業務をこなされる方の正面にズラっと座る形になった。
   この少し太めな方、前客の帰り際、幼稚園位の子供に「又来てね」と優しく一声掛けている。
   そして我が子には途中、「将来、ラーメン屋になるか?」と話しかけてくれたり、色々と気遣ってくれる。
   やはり帰り際には「又来てネ」と優しい一声。・・・・・他スタッフの皆さんも優しいぞ・・・・。
   う~ん・・・これまで「麺哲」に抱いていたイメージとの違いに戸惑った。自分で体験しなきゃアカンな・・・。

  

投稿(更新) | コメント (4) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

こんばんは、poly-heteroです。
コメントもありがとうございます。
いつもの昼飯専門さんの95点採点よりもクールな文体ですね。
新境地開拓でしょうか。

>1~2度の噛み込みでそれは消え、
 3~4度目辺りから地鶏の「旨味」が増幅し始めた。

「あっ!そういわれば、そうだった」といったところです。
私は麺の旨みと香りの爆発にばかり意識を向け、そしてそれらを感受していたようだとやや反省。
「つけ汁の旨みが引き始める頃に…、ほら来た!麺の旨みと香りの波が!!」
という具合に。

>数々のつけ麺を食べた同伴者によれば、

相変わらずの最強振りであられるようで…。


poly-hetero | 2009年1月12日 21:42

 コメント有難うございます。poly-heteroさん。

>いつもの昼飯専門さんの95点採点よりもクールな文体ですね。
~良くお見通しの様で。確かに、今回は一発で感じる様な、例えば「感動」と言う類のモノでは無く、
 「唸る」「感心」の類のモノでした。
 そして、もし仮に「有機連鎖」と言う物を体感してみようと言う気持ちがなければ、
 「塩っ辛さが・・・」をクローズアップして600~79点となった可能性も捨てきれず、
 それら勘案に多少の悩みがあったのは確かです。新境地開拓と言えるかも知れません。
 新たなタイプの「感心」でしたから。あの増幅感は。

>相変わらずの最強振りであられるようで…。
~はは!!、相変わらず最強ですよ。何が物差しかハッキリしません。
 しかし、こういったタイプは、若い女性を中心に世間でも非常に多いのでは?とも思ってます。

昼飯専門 | 2009年1月13日 17:36

昼飯さん、おひさです。
いやあさすがに麺好きの昼飯さんならではの評価でした。最後にある<この巧い「つけ麺」、賛否割れる筈>に昼飯さんの冷静さを感じました。
僕のようなつけだれ重視派としては若干の物足りなさは感じてるんです。でもそれも含めてカリスマの想定範囲内、誰にも媚びない確固たる自信が垣間見えますよね。
さすがです。
でも僕は大吾郎商店を推したい、という感じですね。

きたていちゃん | 2010年8月16日 11:14

 コメ等、有難うございます。いわおちゃんさん。確かに、お久し振りですね~。
正直、「大阪で旨いつけ麺3店挙げろ!。」って言われれば、此処の一杯は先ず挙げれます。
それ程気に入ってるるんですが、場所と時間がね~・・・。

>でも僕は大吾郎商店を推したい、という感じですね。
~「私も!」と言いたいんですが、通ってる店なのは確かとしても、つけダレの中身、特にトッピング類は
 買ったネギやメンマをただポンポンと入れてるだけって感もあって、他の心血注いだ一杯を考えると、
 その3店には私は挙げれません・・・。通ってるから。と云うのも有りますが(笑)。

昼飯専門 | 2010年8月16日 18:16