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「辛麺(中華麺 5辛)¥850+ナンコツ ¥250」@辛麺屋 一輪の写真平日 晴天 19:45 先客6名 後客2名

〝花のお江戸で錦を飾ろうツアー〟

今週は一週間をかけて東京初出店を果たした地方の人気店を巡ってきた。滋賀から始まり山形、埼玉、青森、大阪と続いてきたが、未訪問店となると候補店探しに限界が見えてきた。そんな中、RDBたよりに検索していると宮崎発祥のコチラがヒットした。

お店情報を見ると、すでに3店舗を東京で展開されているようだが初出店はクラウドファンディングによる目黒店が東京初進出のようだ。メニューを見ると宮崎では当たり前らしい〝辛麺〟が主体の店だが、辛いものが嫌いでない私は異ジャンルを楽しみに初訪問を決意した。

所用が重なり19時すぎに品川で解放された身となった私は、そのまま山手線で一路目黒を目指す。この時間帯に目黒駅周辺に来ることはほとんどないが、夜の権之助坂は若者から中年層までが街を闊歩する渋谷や恵比須にはない落ち着いた雰囲気だ。

駅前の三角地帯の一片にある店には歩いても3分ほどでシンプルな看板が見えてきた。店先にあるSuica対応の券売機の前で基本らしきお題を発券する。何かトッピングしようと思い探しているとラーメンでは見る事の無い〝ナンコツ〟のボタンを見つけて訳もわからず興味本位で追加発券した。

店内に入ると客層の8割以上が女性客なのに驚いた。たしかに女性受けしそうな清潔感のある洒落た内装だ。そんな店内を本日は二人体制で回している。両サイドの壁側のカウンター式なので人目を気にせず食べられるのも女性人気の理由だろうか。

カウンターに座り壁に貼られた説明を見ると、券売機で選んだメニューの辛さを選べるらしい。0〜5辛までは無料サービスのようなので最大の5辛をチョイス。それ以上は追加の食券で25辛、さらに上のマグマまで調整できるらしいが初見なので5辛にしておいた。次に麺を三種類の中から選ぶ。「こんにゃく麺」「中華麺」「うどん」とあるが、もちろん気になるのはイチオシらしき「こんにゃく麺」だったが、保守派で奥手な私は馴染みのある「中華麺」を選びホールの女性スタッフさんに告げる。奥の厨房ではすぐに調理が始まった。茹で麺機がなく、ガス台にかけられた大型の両手鍋の役を担う。他の工程は見えなかったが着席して3分もせずに我が杯が到着した。

その姿はシャープなデザインの切立丼の中で〝アレ〟を思わせる景色を見せる。〝アレ〟を思わせるのは見た目だけでなく、熱々の湯気から立ち上ってくる香りからも〝アレ〟を感じる。真っ赤なスープを覆った黄色い溶き卵が緑のニラを包み込んだ姿はまさに〝アレ〟を彷彿とさせる。アレとは韓国料理のユッケジャンスープの事で初対面ながら馴染みのある姿には、さして驚きはしなかった。

まずは大小の粉唐辛子が浮かんだ紅海老茶色のスープをひとくち。5辛の辛さを心配しながら口に含むと思ったほどの辛さはない。むしろ唐辛子の甘さすら感じるのは、やはり韓国産粗挽き唐辛子を使っているからだろう。まろやかな甘みを持った粗挽き唐辛子を使用する事で、辛さにも奥行きと複雑味が加わっている。初動で感じた辛味が舌から引いて行くとスープの本質の旨みが現れてきた。しつこさやクドさのない動物系スープなので牛骨や牛脂由来かとも思ったが、九州の土地柄なので豚骨ベースなのだろうか。だとすれは豚骨スープのように沸かさずに炊かれた豚清湯スープだろう。カエシといういうよりはスープ自体に味を調合してあるようで醤油感はさほど感じなかったので塩で味付けしてあるのか。さらにスープの旨みが引いて行くとニンニクの香りが鼻へと抜けてくる。すりおろしたニンニクのような強い臭気や刺激は全くないのはニンニクの粒を丸ごと煮込んでいるからではないだろうか。この穏やかなニンニクが〝匂い〟ではなく〝香り〟なのも女性客に受ける理由な気がする。

今回は馴染みのある中華麺をチョイスしたが、こんにゃく麺にすれば良かったかなと思うほどに特徴がなかった。麺上げまで45秒の早茹で麺なのだが、コシも弱く小麦の甘みも乏しくスープの旨みに完全に負けてしまっていた。ちぢれ麺が中華麺らしくはあるが、ちぢれにも力がなく食感としても物足りない。やはりこのスープには弾力のある韓国風のこんにゃく麺が合っているように思える。保守派を露呈してしまったことを後悔した。

具材と言うべきかスープの一部と言うべきか分からないが、卵でとじられたニラの特徴を十分に楽しめた。スープの辛味を強く感じたら卵をの甘みで中和し、麺の食感が足りない時はニラがサポートしてくれる。これがまた大量に入っているので食べ飽きることなく食べ進められた。ときおり感じる肉片があったが豚ひき肉なのか別の肉片なのかも分からないような少量だったのが謎だった。

具材で追加した〝ナンコツ〟は口にするまで得体の知れない姿が不気味だったが、口にしてみて初めて正体が分かった。東京ではもつ焼き屋でしか見かける事のない豚軟骨を煮込んだものだった。見た目も、もつ焼き屋で見かけるノドの軟骨は硬くても食べやすいように細かく切られて元の形が分からないが、このノド軟骨はゴロッとした大きさのまま煮込まれているので見た事のない形をしたいた。また煮込んだノド軟骨を食べた事がなかったので食感の不思議さにも驚いてしまった。本来なら硬いはずの軟骨部分もアキレス腱の牛スジのようにトロトロに仕上がっている。またそれを覆う肉や脂身も更に柔らかいので歯を立てずとも口の中に消えていく。味付けはスープに対しては薄味に感じられるので、単体で食べるには少し苦労しそうな豚臭さも潜んでたのが残念。

スープの辛さに引っ張られて麺と具材は完食していたが、舌先を痺れさせる謎の旨味を感じてきたのでレンゲを置いた。辛味の陰に隠れているので最初は感じなかったが間違いなく含まれているのが後半には判断できた。

周囲を見ると若い女性客が麺を食べ終えた後のスープにご飯を入れて食べていた。これもまたユッケジャンクッパを思わせ韓流っぽく見えた。食べ終えて店を後にする時に次の候補店の事を考えていたが、そろそろ行き詰まってきたので今回のツアーも終わりを告げそうな気がする一杯でした。

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