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「特製醤油拉麺 ¥1100」@創作麺工房 鳴龍の写真平日 薄曇り 10:05 先待ち8名 後待ち60名以上

本日は友人を誘って午前10時に大塚駅で待ち合わせ。遅刻しないようにと一時間前には家を出た。前回は2回とも丸ノ内線の新大塚駅を利用したのでJR大塚駅に来たのは10年近くぶりになるだろうか。その頃と比べると駅舎も随分と立派になっている。当時は北口と南口で駅舎が分かれていて南口改札のあった駅舎は木造だった気がする。二つの駅が一つになった事で南北の出入りが楽になっている。十年経てば街はこんなに変わるのに自分は老い以外に何が変わったのだと言うのだろうか。と尾崎風に自身に問いかけてみたが答えは返ってこない。

約束の時間に友人と合流し店へと向かう。平日の開店115分前の現着でも既に行列が。不運な平日に当たったのかと思ったが何とか一巡目をキープ出来そうだ。私たち以外は外国人観光客のようで時間に余裕があるのだろうか。そんな中に並んでるいる私たちも同じなのだが。

並びに続いて本日のお題を考える。本来なら担々麺で名を馳せた人気店なので担々麺は必食なのだが、人生の中で幾度となく食べた担々麺だがスープや麺と具材に至るまでどれも似たり寄ったりで味の幅が極端に狭い食べ物に思えてしまう。それを辛さや痺れを極端に表現したり奇をてらった食材を使うと異物になってしまい判断の基準が曖昧になってしまうのでレビューを避けてきた。なので今回も継続して清湯系で押し通すと決めた。

開店30分前になると行列は40人を軽く超えて開店時には70人にもなっていた。定刻になり計算通りに一巡目の最後で無事に入店。券売機にてお目当てのお題を購入し友人はご希望の担々麺を選んだ。

本日も黙々とラーメンを仕上げる光景が常に繰り広げられるが、生麺の質感を指先で確かめたり湯切りのタイミングを見計らったりと全てのラーメンに対して余念がない。あの大行列からすると昼の部だけだ100杯近くを作り続ける集中力といったらどれ程のものだろうかと感心せざるを得ない。

着席後30分程の第4ロットで我が杯が到着。その姿は独特な深みのある高台丼に盛り付けられた配置のバランスも色彩も美しい王者の風格さえ感じる。

まずはスープをひとくち。本日も非の打ち所がないバランスで仕込まれている。どこのラーメンのスープを飲んでも先行する第一印象と言うものは必ずあるのだが、こちらのスープには特出した個性と言うよりはクセが無く表現しずらい書き手泣かせのスープだ。複雑な醤油ダレからも本日は強い塩気も感じず幸先の良いスタートが切れた。

自家製麺はコンディションの違いか前々回の時よりも歯応えが備わっている。奥歯で噛もうとすると逃げていく滑らかさが抑えられ歯切れと歯応えが増していた。今日の麺の状態ならしっかりと小麦の甘みを咀嚼で引き出せ麺を楽しむ要因がひとつ増える。後半のスープを吸った状態にも期待が持てる。

具材は特製ならではの破壊力で圧倒する。焼豚だけでも部位と調理法まで異なる焼豚が三種類も並んでいる。先に加熱による変色を避けるためにロゼ色の豚肩ロースの低温焼豚から。世に出回る半ナマ焼豚どもに知らしめてやりたくなるような秀逸のマリネ具合。豚肉に適した香辛料だけをしっかりと利かせた本物のレアチャーシュー。これを知ったら偽物の半ナマ焼豚は裸足で逃げ出すだろう。

次に控えるは大好物の広東式叉焼で豚モモ肉の密度の濃い肉質を活かすためにきっちりと火を入れ歯応えを引き出す。長く続く噛み応えにも耐え得る下味は強めだが表面に塗られた蜜ダレの自然なフルーツ由来の甘みがバランスをとって深みのある味わいにしている。

写真からは姿が見えないがその下には豚バラの煮豚型焼豚も入ってありスープに溶け込みそうな程に柔らかく仕上がっている。柔らかさを打ち出す為に肉本来の旨みは犠牲となり味気なさが残るが脂身の甘みを楽しみたいファンには欠かせない焼豚だろう。

ゴロッとした餡に絹のような尾ひれをたなびかせる海老ワンタンは食べ応え重視で喉ごしには注力されていない日式ワンタンだが粗く叩いた海老餡の香りが良く食感も楽しめる。

味玉は今回も女王の気品が溢れる女性的で優しい味付けと熟成ながら物足りなさを感じない素晴らしい仕上がり。

メンマはとても礼儀正しく具材が豊富な特製だとクラスの記念撮影の時にも控えめでネギの下に少しだけ顔を出す引っ込み思案で味も食感すらも自己主張しない。しかしそれはクラスの乱れを守る風紀委員のように居なくてはならない存在だ。もしもこのラーメンの風紀委員が自己主張の強いし極太メンマなら秩序や統制は守られていなかっただろう。その事に今回やっと気が付いた。

しかしこの風紀を乱す生徒がいた。それが薬味係の青ねぎだ。本来なら優等生であるべきはずのエリートである九条ねぎは切り口が渇ききって乱暴な食感しか与えてこない。しかも香りが飛んでいるのは、開店直後の早い段階にありがちな前日に残った食材を使う〝アニキ〟なネギが使われていたからだろう。他の具材の焼豚や味玉のアニキならまだしも、切った途端に劣化が始まる九条ねぎのアニキはいささか残念に思える一杯でした。

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