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「中華そば 並 ¥800+味玉 ¥100」@中華そば しながわの写真平日 晴天 13:20 外待ち3名

目が覚めたら昼過ぎと昨夜の深酒が効いてる。やはり身体はあっさり醤油味をもとめているので少し遠いが以前から気になっていた課題店なので訪問を決定する。起き抜けの身体にムチを打ち家を出た。

距離はあるが20分程度で最寄駅までは到着するらしい。思わぬ誤算だがありがたい。要町は車で通り抜ける事はあったが駅に降り立つのは初めてだ。普段から池袋周辺には全く用が無く未開の地に立つ高揚感を抑えて向かう。

予定通り駅に着き改札を抜け地上へ。すると目の前の大きな交差点は見たことのある景色。しかも割と最近の記憶なので老いぼれてきた脳をフル回転し思い出す。そう言えば反対の通りのラーメン店が限定メニューながら美味しかった事を思い出した。人生で二回目の要町だった。思い込みとは怖いものである。

大きな幹線道路を地図通りに進んで行くと少し脇道を入った所に店を見つけた。さすがの人気店だが並びも少なくひと安心。軒下の待ちイスに腰掛け入口に貼ってあるメニューを見て品定めする。中盛や大盛も同額のようで腹ペコだったので悩んだが全体のバランスを考慮して並盛にとどまる。煮干し系もあるが好みはさっぱり中華そばなので味玉だけは追加した。それならばいっそのこと特製にする事も頭をよぎったが何かのトッピングが好みでなかったとすると減点の対象が増えてしまうので今回は止める。

5分ほどで入店し小さめの券売機で目的のタイトルを発券しカウンターの一番奥の席にに案内される。空調が効いてて最高のポジションだ。決して広くはないL字カウンターをツーオペで営む。ワンロット2杯の作りで回転率は悪そうだが丁寧な仕事ぶりが分かる。店内いたるところに秋田県の食材のinfoが貼られてあり秋田リスペクトが出ている。

着席後3ロット目の13分後に我が杯が到着。大きな粉引きの器にたっぷりと盛り付けられた顔立ちは素朴で今っぽくない表情がホッと和ませてくれる。洗練された清湯系と違って田舎っぽく見えるのは少しだけスープが濁っているせいだろうか。しかし見た目はタイプである。

素朴な素顔を鷄油の厚化粧で隠してあるスープをこちらも粉引きのレンゲでひとくち。まず感じるのは熱さだ。厚手の油膜に守られたスープの温度はかなり熱く火傷しそうなほど。さすがに秋田推しのラーメンだけあって雪国ならではの冷めない工夫だろうか。その熱さと鷄油が口内を上塗りしたせいで味覚は低下している。

続けてスープを飲むと地鶏特有の旨みが押し寄せてくるが鷄油に独特の黄色みが無いので他の鶏ガラなどと併せて炊かれているのだろうか。それが複雑に重なっている理由に思う。この奥にも複雑な旨みの層があるのがはっきりと分かる。豚骨の野性味あふれる旨みや魚介系の落ち着いた旨みを感じる。スープが淡濁りに見えるのは豚骨由来だろう。醤油ダレも奥深いまろやかな旨みがありフレッシュと言うよりは円熟味を帯びている。秋田名産のきりたんぽ鍋の醤油味に甘みがあるように秋田の醤油は甘みがあるのだろう。全てが穏やかに感じているが口内を覆った油膜の仕業だとあとで気づいた。

油を流すべく水を飲んでリセットし直してから自家製とある中太ストレート麺をいただく。麺が唇に触れると同時に再び油が口内に膜を張った。大量の鷄油が麺に絡んでくる。この鷄油からは逃げようがなさそうだ。麺の味を確認するために麺を頬張った口の中に少し水を含んで噛んでみる。小麦の香りと甘みが素晴らしく大変おいしい麺だった。しっかりとした食感も好みのタイプ。油と熱さは気になるが思いとは逆に箸が止まらない。油分は喉ごしの良さも手助けしている重要な役目も果たしている。

具材の焼豚は部位違いの煮豚型が二枚で豚モモと豚肩ロース。どちらの部位もホロリと煮崩れする一歩手前の柔らかさだが肉の旨みは少し抜けていて残念だった。その旨みが移った煮汁は醤油ダレに使われているはずでスープからも焼豚と同様の味と香りがした。

追加の味玉は下茹で加減と熟成がよく色も味も乗った白身だが締まった固さがなく抜群。黄身も熟成が進みトロッとしたベルベットのよう質感だがその為か塩気が浸透しすぎてしょっぱさが残った。その塩気を見事にカバーしてくれたのが薄味のメンマだった。形は不揃いだが固めの食感が心地よい。固いと言っても繊維質がなくコリッと噛み切れる。この食感は他にはないものだった。さらに薄味でも甘みはあり味玉の塩気を中和してくれた。

薬味の青ねぎは九条ねぎとの事で甘い風味を期待したがそれほどの特徴は無かった。海苔は香りが立つ繊細なタイプではなく歯応えを楽しむタイプ。

中盤あたりから次第に塩気を強く感じるようになりスープは飲むことができなかったがこのラーメンの中に雪国ならではの保存技術の進んだ発酵王国 秋田の真髄を見た。私には塩分と油分が多かったが豊かな地域性も感じることが出来た。雪の積もる寒い日ならこれくらいの味と油がないと美味しく思えないんだろうなと想像できる一杯でした。

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